のれんに使われる様々な生地の種類

綿帆布

今や私たちの生活にとって身近な素材となった帆布ですが、
和のアイテムにも活用されていることは知っているでしょうか。


そもそも帆船の帆に使う布として作られたのが始まりです。
その特徴は、丈夫で耐久性、通気性に優れていることです。


織りの技術の発達とともに、帆布の用途は年々広がりつつあります。

帆布生地
例えば、テントやスニーカーの素材として使用されるほか、買い物カバンなどにもよく使用されます。
京都のカバンブランドが製作した帆布バックが全国的に有名になりましたが、
荷物を入れても破けることなく長く使用出来る通勤・通学用のバックとして、広く活用されています。


私たちの生活に身近で使いやすい素材のひとつといえるでしょう。
一見すると洋のアイテムに使用されがちな印象のある帆布ですが、実は和のアイテムにも使用されています。


その和のアイテムの一つがのれんです。
その理由は、丈夫で耐久性があり、通気性も良いからだけではありません。

風合い
シワになりにくく、使い込むほどに風合いが増してくるので、
長く使用するのれんを製作したい方にお勧めできます。


生地に張りがあるので、サイズの小さいのれんには不向きかもしれません。
ですが、お店の出入り口や間仕切りなどにかける日除けのれんなど、
大きいサイズののれんを製作する場合には適しています。


お店の名前やロゴを染めれば、立て看板よりも目立つお店の広告塔になります。


また、柔らかく光を遮ってくれるので、室内が暗くなりすぎることもありません。
綿風の風合いは使用するシーンを選びません。


見た目がキャンパス生地にも似ているので、和風にも洋風にも合わせることができます。
染め方にもよりますが、手洗いで汚れを落とすだけという他に比べて
比較的お手入れが簡単なのも、広く長く愛される理由といえるでしょう。


また洗濯によって風合いが変わっていくのも面白さの一つです。
日本人の生活に馴染みのある綿風素材であるということも、重宝される理由の一つかもしれません。

 

帆布の歴史|工楽松右衛門との関係とは?いつ頃から使用された?

帆布は古代のエジプトが発祥とされています。その当時は船に使用する帆として亜麻帆布と呼ばれるものが使われていました。
耐久性があるということもあって、ミイラを巻くときに使用されたとも考えられています。

 

現在幅広く使われている帆布は江戸時代の末期に伝わってきたものです。
備前・備後・播州・三河・和泉で特に勢いがあった帆木綿ですが、船頭として知られていた工楽松右衛門はよりいっそう
速く走行できる船をつくりあげるために性能が優れている帆を発明することに力を注ぎました。

 

その結果、綿帆布が開発されて大阪と江戸をつなぐものとして全国各地に普及されていったのです。
綿糸は綿花と呼ばれるものを原料として作られています。

 

ふわふわしているという特徴を有しており、その中には種があります。以前は倉敷地区で盛んに栽培が行われていましたが、
現在は栽培がほとんど行われていないということが現状です。

綿を生産してきたという名残を見ることはできますが、現在では海外から輸入したものを使っていることが多くなっています。

 

児島・倉敷地区は繊維産業が盛んな地域で知られている場所です。
綿花が発達していたことを受けて、工楽松右衛門が考え出した帆布の技術が取り入れられるようになりました。
現代では国内で生産されている帆布の7割程度が児島・倉敷地区となっています。